20181125日から30日までの6日間にわたって、ニュージーランドの主要都市の1つであるオークランドで開催されていた、基礎的なリーダーシップトレーニング(Basic Leadership Development Course; 以下BLDC)に評議員を務めるNPO法人 開発教育協会のメンバーとして参加してきました。 BLDCは、アジアと南太平洋にて基礎教育や成人教育にかかわる団体のネットワークであるASPBA(Asia South Pacific Association for Basic and Adult Education)の主催により開催されました。アジア、南太平洋諸国で活動するアクティビストが30名ほど集まりました。30-40歳代が参加者の中心であり、今回は南太平洋諸国からの参加者が多くいました。

BLDCで中心的なコンセプトとして、AKOという言葉がありました。

フィリピンで使われているタガログ語の言葉で、「共に教え、共に学ぶ」という意味があります。BLDCでは、この考え方がプログラムに徹底されていました。参加者が学ぶだけでなく、それぞれの国での取り組みを事例紹介として発表する場も多く用意されていました。

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学習グループが各日程で行うアイスブレイキングや前日のまとめも重要な「共に学ぶ」要素でした(Photo By Yoichi SUZUKI)

期間中に、参加者が行っている活動として、ベトナムでの聴覚障がい者に関する活動、中国での大学生ボランティアを通じた地域の青少年教育活動、中国における成人教育の沿革、モンゴルでのジェンダー平等促進活動、インドにおける性暴力に対抗する教育事業、その他、バヌアツやパプアニューギニア、インドネシアやフィリピンの事例紹介が行われました。 参加者は誰もが実践的に活動をしているアクティビストであったので、一人ひとりから学びは大きなものでした。

また、BLDCでは、学習グループが5つ作られ、それぞれのグループにてブリーフィングの振り返りや話し合いが行われました。 2日目以降は、それぞれグループが朝にアイスブレイキング前日の学びの振り返りを担当しました。

役割が与えられていない場合でも、みな積極的に提案をし、(時に皆が発言し、声が聞こえない場合もあったほどで、)BLDCに対してただ受け取るだけでなく、それぞれの社会教育を行う上での目的を明確に意識して向き合っていました。

AKOという概念が何よりも、西欧で発展したモデルではなく、アジアの中から生まれた概念であることも大きな強みを与えているように思います。自らの内側にある資源を意識することは自己肯定感を持って社会問題に向き合う上でも重要なように感じました。

日本社会で社会教育を行う上でも、自らの文化的背景に根差したうえで、言葉と行動をしっかりと見出していかなければならないと強く感じました。