6月18日(月)午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震を発生しました。
東京でも朝から報道がなされ、東海道新幹線や山陽新幹線にも影響が生じました。

災害や紛争は、私たちの日常を破壊します。
以前、脳科学の勉強会に参加した際に、脳の働きで予測可能性が安全を与えるということが言われていました。それゆえ、人は昨日と同じ今日を求めがちとのことです。
*うろ覚えなので詳しいメモが後ほどあれば加筆します。
災害や紛争はこうした日常の安定を壊し、私たちを不安に陥れうります。
そして、不安な気持ちは、時として、正常な判断力を低下させたり、パニックを起こさせる場合があります。

悲しいことで、歴史を見れば、災害や紛争時に偽情報が出回ります。
日本においても、特定の民族を貶める情報(その結果、多くの人々が脱害された過去)や不安を煽るもののありました。
全ての虚偽情報やそれを流す人に悪意があるわけではないと私は思っています。不安な気持ちもあり、また、大切な人を気遣って情報を発信している人もいるでしょう。
ただしSNSが発達した現代では、誰もが発信ができるようになったために、その不安の伝播も非常に早くなっています。

そこで、こうした今だからこそ注意したいことをいくつかメモとして書きたいと思います。

【他者とのコミュニケーション】
・災害や紛争直後は、自分自身も、他の人もストレスが高く、正常な判断がしにくい場合があることを理解する。
・対策に関する情報やさらなる災害、紛争の予測を発信している人の意図は悪意というわけでもないことを理解する。
*不安な気持ちになりやすい中で、他者に悪意を向けるのは精神的にのよくないかと思います。

・災害や紛争時に、住環境が奪われたことやプライバシー保護が低下する、不安を暴力に転嫁する場合があるなど複合的な要因があり、性暴力の可能性が平時よりも増すと言われています。一人にならないようにすることや視界の届かない場所などにはいかないようにするなど心掛けたほうがよいでしょう。

【情報判断】
・周囲が反応していなくても、危険を感じたら、(他者に委ねるという選択をすることも含めて)自身で選択する。
*ソウルの地下鉄火災テロでは、逃げだす人が当初少なく、そうした周囲の行動に従って逃げ遅れて亡くなった人がいる
・ネットの情報に対して真実かどうかの不安を感じたときは複数の仲間に頼る。
*信頼がおける多様な視点を持つ仲間のいる場で、そうした不安を分かち合う場を作るのもよいでしょう

【セルフケア】
・人は不安や困難も分かち合うことで消化し、次への行動へと転換していけることができる。
*NVC(共感的コミュニケーション)のエンパシーサークルや気持ちのより沿いを行って、一人ひとりが他者共感と共に自分自身の気持ちや価値観に対する理解を高めるのもよいでしょう。
*直接的に災害や紛争を受けていない場合であっても、過去の体験から報道などで心をすり減らしてしまう場合もあります。誰かとの比較ではなく、自分自身を大切にしてください。