国内最大規模の学生ボランティアが集まる「学生ボランティアと支援者が集う全国研究交流集会」(学生ボランティアフォーラム) のアクション・マーケットにWake Up Japanとして参加しました。

昨年に引き続き、今年も"Change the world Circle"を参加者向けに行いました。
"Change the world Circle"は、どのような活動が最も社会を変えられるか? という問いに、(海外ボランティアや現地での物品提供などの)「サービス(事業)提供」、(募金集めなどの)「ファンドレイジング」、(問題についてのリサーチなど)「調査研究活動」、(大学を中心にコミュニティの中で人々に働きかけを行う)「コミュニティ・オーガナイジング」、(企業や政府などに対しての提言活動など)「市民的権利アプローチ」、(社会的課題などを周囲に広める)「啓発活動」 の6つの中から一つ選択してもらい、そのイベントにおける来場者が何を最も有効だと思っているのかを「見える化」するという企画です。
もともとは、アメリカで大学における社会貢献活動を進めているCampus Compactという団体が2016年の全米最大規模の学生と社会変革に関するカンファレンス、IMPACT National Conferenceにて行っていたものを日本の文脈にあわせて、作成したものです。
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早速ですが、2017年のアクション・マーケットでは、以下のような結果になりました。
StudentVolunteersForum2017_1
 (Photo by Yoichi SUZUKI)
 
白いシールが男性、赤いシールが女性の参加者による投票です。
非常に面白かったことは、コミュニティ・オーガナイジングと市民的権利アプローチが共に最も多かったことです。一般的に学生たちが行うボランティア活動は、サービス提供やファンドレイジングが多く、にもかかわらず、学生たちの考える世界を変えられる活動は、それらではなかったということです。

ここで考えてしまうのは、そもそもボランティアをしたいという学生たちは社会を変えたいと思っているのかどうかということです。また、変えたいと思っていても、学生では社会を変えられないと思っていれば、そもそも社会を変えられそうな活動には参加しないのではないかと思いました。

参考 平成25年度 我が国と諸外国の若者(13-29歳)の意識に関する調査(内閣府)
「私の参加によって社会は少しは変えられる」と答えた割合
日本      30.2%
韓国      39.2%
アメリカ    52.9%
イギリス    45.0%
フランス    44.4%
ドイツ     52.6%
スウェーデン  43.4%


こうした調査は日本社会における人々の認識を知るうえで非常に重要だと考えています。こうした調査は今後も行い、こうした集まったデータをもとに、Wake Up Japanの活動内容をつくっていきたいと考えています。